「パンダバンブーアートプロジェクト2024」、パンダが食べる竹5,000本を使用した超巨大竹アート作品「きらめく丘」が完成
和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで、ジャイアントパンダが食べる竹5,000本を活用した壮大な竹アート作品「きらめく丘」が完成した。10月5日(土)には、完成を祝うスペシャルイベントが開催され、多くの人々がアートの誕生を祝った。
「きらめく丘」は、台湾出身の竹アーティスト、ワン・ウェンチーと、日本の竹あかり演出家、CHIKAKENによる共同作品だ。作品は、高さが約15mあり、制作には150名以上のボランティアが携わった。また、クラウドファンディングでは、1,180人から19,470,500円もの支援があり、目標金額の1,800万円を上回った。
大小2つの竹のドームとそれをつなぐ回廊で構成されており、和歌山の雄大な山々が表現されている。大ドームは「PRAY・祈り」の空間、小ドームは「PLAY・あそび」の空間となっており、訪れる人々がつながり、人・動物・自然、すべての生き物が調和する場所として機能することが期待されている。
同作品は、アドベンチャーワールドが2019年から取り組んでいる「パンダバンブープロジェクト」の一環だ。このプロジェクトは、里山を荒廃させる竹を伐採し、同園で暮らすジャイアントパンダの食事として活用することで里山の環境を守り、廃棄していた竹や食べ残し、糞を有効資源としてアップサイクルを推進するソーシャルプロジェクトだ。これまで、竹あかり制作ワークショップ、アオリイカの産卵床づくりなど多岐にわたる活動を展開してきた。
本年のプロジェクトでは、超参加型「パンダバンブーアートプロジェクト2024」として5,000本の竹を使用してさらに巨大なアートを制作。ワン・ウェンチーとグローバル制作チームが8月に来日し、同園内で制作を開始。完成後の1年間は、「いのちがつながる・踊る!」をテーマに、アート空間を活用したイベントを開催する予定だ。
また、パンダバンブーアートプロジェクト実行委員会では、1年間に渡ってこのアート作品をトモに楽しみ、「場」をおもしろく盛り上げたい協賛パートナーを募集している。
パンダバンブーアートプロジェクト2024概要
期間:2024年4月 – 2025年10月
作品制作場所:希少動物繁殖センターPANDA LOVE(パンダラブ)エリア
参加アーティスト:ワン・ウェンチー(王文志)・CHIKAKEN(ちかけん)
パンダバンブーアートプロジェクト実行委員会:
CHIKAKEN/株式会社 アワーズ/TSP太陽 株式会社/HI合同会社/安部良アトリエ一級建築士事務所/和歌山大学/白浜町/岸和田市/ゆめみヶ丘岸和田まちづくり協議会
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