廃タイヤに新たな価値を、日本発のサステナブルバッグブランド「SEAL」
株式会社モンドデザインが運営する「SEAL」は、大型トラックの廃タイヤチューブをリサイクルし、バッグやモバイルケース、iPhoneケース、AirPodsケースなどに生まれ変わらせる日本初のブランドだ。
廃タイヤチューブは、走行中の摩擦による高温や過酷な環境に耐えた丈夫さが特徴であり、防水性や弾力性を兼ね備えているため、製品素材として非常に適している。一つひとつ模様が異なるため、製品はすべて一点ものとして楽しめるのも魅力だ。
同ブランドの製造では、廃材の選別から検品までを徹底して行う。ダメージの大きい素材やパンク跡・切れ目のある素材は除外し、耐久性やデザイン性を吟味した上で使用している。
2024年10月3日には、iPhone14~16シリーズに対応した「TUBE iPhone case」を発売。同製品は、大型トラックの廃タイヤ素材をそのまま使用し、耐久性とデザイン性を兼ね備えた一品だ。水や汚れに強く、約3mの高さからの落下にも耐える衝撃吸収性を持ち、さらにMagSafe対応の設計が施されている。
また、2024年10月25日には、第一・第二世代対応の「AirPods Pro ケース」を発売。廃タイヤ素材で作られたホルダーには厚みのあるナノスウェードを採用し、本体を衝撃から守る構造となっている。付属の本革ケースはマットな質感で上品さを演出し、日常からアウトドアまで幅広く活躍するデザインだ。
また、同ブランドは環境貢献活動にも積極的に取り組んでいる。製品1点の購入ごとに1本の樟子松の苗木を認定NPO法人「緑の地球ネットワーク」を通じて寄付し、売上の1%を「WWFジャパン」(世界自然保護基金)に寄付している。製品の制作過程で削減されたCO2量は、「TUBE iPhone case」では約210g、「AirPods Pro ケース」では約250gに及ぶ。
「SEAL」は単なるエコプロダクトではなく、デザイン性と環境意識が融合した新しい価値の提案を目指す。