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サステナブルな白衣が誕生、AIが築く新たな医療アパレル

医療現場の必需品である白衣に、環境への配慮という新たな価値が加わろうとしている。メディカルアパレルの先駆者であるクラシコ株式会社が、AI技術を駆使してサステナブルなファッションを追求するSynflux株式会社との共同で取り組むプロジェクトにより、廃棄生地の削減を目指した次世代の白衣を開発した。

クラシコ株式会社は、テーラード技術を取り入れた高品質な白衣を提供するブランドであり、医療従事者のためのユニフォーム開発において機能性とデザイン性の両立を追求してきた。一方、Synflux株式会社は、AI技術を活用した「Algorithmic Couture」という独自技術を開発し、生地廃棄の最小化に取り組んでいる。この2社が協力することで、持続可能な医療ユニフォームの新たな可能性が開かれた。

同プロジェクトの核心は、AIによる型紙設計の最適化にある。従来のユニフォーム製造では、布の裁断過程で生地の無駄が発生していたが、「Algorithmic Couture」を導入することで、生地の使用効率を最大化し、廃棄率を約9〜10%削減することが可能になった。この技術は、3Dデータを基に最適な型紙配置を計算するもので、手作業では難しかった緻密な設計が実現した。

さらに、型紙の最適化により縫製工程も効率化され、工場での作業時間やエネルギー消費の削減にも寄与している。このプロセスの改善により、単に環境負荷を減らすだけでなく、コスト削減や生産性向上といったメリットも生まれている。

両社の協業による最初の製品として、2025年1月16日に「白衣(メンズ白衣:ショートコート・MOVE)」が発売される。この白衣は、スマートな印象を与えるミニマルなデザインながら、軽量で機能的な仕上がりとなっており、忙しい医療現場での着用に適している。サイズはXSからXXLまで展開されており、価格は、32,890円(税込)だ。

クラシコ株式会社の代表取締役CEOである大和新氏は、「医療現場に感性を届ける」という理念のもと、環境配慮と高いデザイン性を兼ね備えた新たな白衣の開発に意欲を示している。

一方、Synflux株式会社の代表取締役CEOである川崎和也氏も、「持続可能な医療アパレルの先駆けとして、クラシコとの協業を大変光栄に思う」と語る。

このプロジェクトは、単なる白衣の開発にとどまらず、医療アパレル業界全体の持続可能な未来を切り開く試みでもある。今後、クラシコはスクラブなどの他の製品にもこの技術を導入し、さらなる環境負荷の低減を図る予定だ。AIとサステナブル技術の融合が、医療現場のユニフォームにどのような変革をもたらすのか、引き続き注目が集まる。

クラシコ株式会社

Synflux株式会社

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