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地域資源を活かした古民家再生レストラン、「WILLOW HOUSE」が提案する持続可能な食の循環

150年以上の歴史を持つ古民家をリノベーションしたベーカリーレストラン「WILLOW HOUSE」が、新潟県長岡市の摂田屋地区に2024年12月6日にオープンした。運営するのは、新潟県内で飲食店・グローサリーストア・宿泊施設を展開する有限会社寿々瀧(以下SUZU GROUP)であり、WILLOW HOUSEは11店舗目の飲食店となる。「発酵と循環」をテーマに、地域の食文化とサステナビリティを融合させた新たな食のあり方を提案する。

本施設は旧青柳邸をリノベーションし、発酵と循環をテーマにしたベーカリーレストランとして再生。伝統的な趣を残しながら新たな価値を加え、訪れる人々に温かみのある空間を提供する。リノベーションに際しては、建物の歴史を尊重し、柱や梁を可能な限り残すことで、当時の面影を感じられるようにした。

「WILLOW HOUSE」という名称には、旧青柳邸の「青柳」から「Willow(柳)」を取り入れ、歴史と伝統の継承を表している。また、「Will」は未来への意志や希望、「Low」は環境負荷の少ない持続可能な社会を象徴し、さらに「Low」にSUZU GROUP の頭文字「S」を加えた「Slow」は、ゆっくり、自然、地物、スローフード、フェアトレードといった価値観を込めた。そして、この場所が多くの人にとって楽しみ、集うことのできる「HOUSE」となることを目指している。

本施設では、SUZU GROUPが得意とする地場食材と発酵食品を活かし、環境負荷の少ない運営方法を組み合わせた“循環”をテーマとするサステナブルレストランを展開する。味噌や醤油麹・たまねぎ麹など長岡で生まれた自家製発酵食品を取り入れたメニューを提供。麹をおこすための食材には、B品とされる野菜や穀物を活用し、地域の食材を無駄なく使用することを目指す。

また、薪窯を導入し、新潟で生産された薪を活用することで、食だけでなくエネルギーの地産地消を促進し、地域資源の循環を実現する。さらに、生ごみや食品廃棄物を堆肥化するコンポストの導入も計画しており、今後の食品廃棄物削減に向けた取り組みを進めていく。

WILLOW HOUSEは、地域の歴史と文化を受け継ぎながら、現代のライフスタイルに適応した食のあり方を提案することで、食を通じた持続可能な社会の創造に貢献する。薪窯を用いた自然エネルギーの活用や食品ロス削減の取り組みを強化し、環境負荷を低減する仕組みを構築。これらの活動を通じて、地域と共に成長し、未来へとつながる価値を提供し続ける。

店舗情報

住所:新潟県長岡市宮内1-1-31
電話番号:050-8883-3557
定休日:毎週火曜日
営業時間:10:00 〜 22:00
ベーカリー:10:00 ~ 売り切れ次第終了
ランチ&カフェ:11:00 ~ 16:00
ビストロ&バー:17:00 ~ 22:00
座席数:1階 32席、2階 4席(ドリンクのみ)
駐車場:店舗向かいに12台分を完備


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