木工ふくなりが、チップの材料になっていた飛騨産小径木ナラ材を利用したセミオーダーキッチン「HOGA」を発売
無垢の木で家具の製作を行なう少人数家具メーカー、木工ふくなり飛騨のナラ小径木を使ったセミオーダーキッチンシリーズ「HOGA」を発売した。
同製品の表面材と本体には、森づくりの一環で伐採され、これまでウッドチップや薪の材料になっていた飛騨産の小径木ナラ材を使用。無垢材ならではの意匠設計と構造が特長で、湿気や乾燥による木の収縮や反りを減らすための構造的な工夫が施されている。
また、節や変色、小さな穴など、木の特徴を活かしながら、品質や機能を落とさないために時間をかけて乾燥し、伝統的な木工技術を用いて制作されている。
同製品は幅、奥行き、高さ、形状の組み合わせでサイズオーダーが可能となっており、使う人に合った仕様を選択することができる。また、オプションとして引き出しにピッタリと収まるオリジナルツールボックスも開発。より使いやすいキッチンにすることが可能だ。
「HOGA」の名称は、林業の世界で、樹木を伐採した後、その切り株から新しい芽が出て、あらたに樹木が生え替わる森林の再生方法ことを「萌芽更新(ほうがこうしん)」と呼ぶことに由来する。この木々のサイクルに対し、材木の故郷である森と、森を生業とする人々、作り手、生活者の営みを巡り、次の時代への橋渡しされていく様子を重ねているそうだ。