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船場、「KISARAZU CONCEPT STORE」の内装工事において産業廃棄物のリサイクル率100%を実現

商業施設の空間づくりなどを手掛ける株式会社船場は、2023年6月8日に新たにオープンした「KISARAZU CONCEPT STORE」の内装設計・施工及び外装デザインを担当し、内装工事における産業廃棄物のリサイクル率100%を達成したことを発表した。

KISARAZU CONCEPT STOREの内観。広々とした空間に什器が配置され、服やバッグ、靴がディスプレイされている。

KISARAZU CONCEPT STOREは三井不動産が今年6月にオープンした店舗で、コンセプトメイキングやプロデュースをPASS THE BATONが担当している。船場は2012年より段階的に進められてきた「三井アウトレットパーク 木更津」の開発計画、外装デザイン、内装施工を担当しており、引き続きこちらも手掛けている。

KISARAZU CONCEPT STOREは、ファッションを楽しむテーマパークであると同時に、同業界が抱える余剰在庫という課題の解消を目指す実験場でもある。船場は、これまでに培ってきた商業施設開発のノウハウと、人や地域社会、自然環境を意識したデザインを融合させ、持続可能な施設づくりを目指した。

内装設計においては、設計段階から将来のリニューアルや廃棄を想定し、単一の素材を用い、ばらしやすい造作や什器の計画を実施。LGS壁や木単菅、波板などの建設資材をそのまま仕上げ材として使用している。

他にも、古紙と廃プラスチックをリサイクルした合成木材や、解体した古煉瓦など、再利用が難しい素材を活用、100%リサイクル原料で作られたパレットを利用して什器や売り場の階段と床を製作、廃棄予定の衣類をアップサイクルしたチェアをレストスペースに配置するなど、随所で再利用の観点を取り込んでいる。

また、三井不動産やスマイルズと関連のある企業及び店舗で使われていた什器を修繕し再利用も行っている。

同施設の内装工事におけるリサイクルレポート。マテリアルリサイクルが62.1%、ケミカルリサイクルが37.9%でリサイクル率100%を達成している。

内装工事では、排出される廃棄物を計画的に管理し、従来数値化が難しかった中間処理以降のトレーザビリティを丁寧に行うことにより、リユース、リサイクルのネットワークを構築。これにより、廃棄物を極力出さない工事を行うことができた。結果として、同施設は内装工事で発生する廃棄物のリサイクル率100%を達成している。

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