A BATHING APE、2023 A/Wコレクションにおいて100年以上繰り返し使える「河田フェザー」のリサイクルダウン使用アイテムを発表
1993年に日本人デザイナーのNIGOが立ち上げ、アイコニックなキャラクターが広く知られている、株式会社ノーウェアのストリートファッションブランド、「A BATHING APE」。2023 A/Wコレクションのダウンジャケット等のアイテムに、世界最高水準の羽毛メーカー「河田フェザー」が手掛けたリサイクルダウンを使用していることが発表された。
河田フェザーでは、2004年からダウンのリサイクル事業を開始。同社の元に届く月間約9000枚の不要になった羽毛ふとんなどダウン製品から、手作業でダウンを取り出し、品質ごとに仕分け。その後、洗浄などの工程を経て、ダウンジャケットに使用できるものは約半分ほどだ。
洗浄時には、河田フェザー独自の「研ぎ洗い」で、ダウンを傷めることのないよう丁寧に洗浄。粉塵機で取りきれない、細かいアカやホコリを取り除くにはミネラル含有率の低い軟水を使用する必要があり、この洗い方は世界有数の雨量を誇る大台ヶ原山地を水源とする“超軟水”の宝庫、多気郡明和町に工場を構える河田フェザーだからこそ行える手法だ。
リサイクルダウンが十分綺麗になったことを調べる「清浄度検査」は、業界基準の3倍。つまり、新毛よりもはるかに厳しい品質基準を設けている。
洗浄度検査を通過したダウンは選別機にかけられ、フェザー(羽根)や未熟なダウン、ハウスダストの元になるアカやホコリ、薬剤、アレルギー物質などをこの工程で徹底的に取り除く。こうして安定した品質のダウンが精製されるのだ。
柔らかいイメージのダウンだが、実は丈夫で、100年以上変わりなく使えると言われている。品質に優れたリサイクルダウンの認知が広がるにつれ、今後、採用するブランドは増えていくだろう。
“品質の証”として世界的に知られる河田フェザーのリサイクルダウンを使ったダウンジャケットコレクションは、A BATHING APE正規取り扱い店舗、BAPE.COMにて順次発売される。