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一般社団法人リノベーション協議会が「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2023」を発表。bELIの「誰もが快適に過ごせるトイレ『プレミアムT』」が総合グランプリ受賞

2023年12月29日

一般社団法人リノベーション協議会が「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2023」を発表し、株式会社bELIの「誰もが快適に過ごせる特別な高級トイレ空間『プレミアムT』」が総合グランプリを獲得した。

同コンテストはリノベーションの魅力や可能性を広く発信することを目的としたアワードで、2013年から毎年開催。消費者にとって関心の高い施工費別に「800万円未満部門」「1500万円未満部門」「1500万円以上部門」「無差別級部門」の4部門に分かれており、今年は総合グランプリ、部門別最優秀賞4点、特別賞13点が選出された。

総合グランプリは株式会社bELIの「誰もが快適に過ごせる特別な高級トイレ空間『プレミアムT』」が受賞。

同プロジェクトはクローン病や大腸がんなどで長時間トイレに滞在を強いられる人々のために、快適で安心なトイレ空間を提供するために設計された。既存のトイレと洋室部分をリノベーションし、折りたたみ机、ダウンライトスピーカー、床暖房、涼風機能付き暖房機、単機換気扇などを設置。誰もが快適に過ごせるよう常識に囚われないトイレ空間を作り上げた。

800万円未満部門の最優秀賞および、プレイヤーズチョイスは株式会社フロッグハウスの「これからの団地リノベのあり方を問う。」が受賞。

同プロジェクトは神戸市須磨ニュータウンの名谷団地の一室をモデルハウスとしてリノベーションしたもので、壁の断熱改修で温熱環境を改善しつつ、水回りを拡張することで回遊動線を実現している。暮らしの質を高めることによって、団地がしっかり住み継がれていくことを願い、促進する取り組みであることが評価された。

1500万円未満部門の最優秀賞は株式会社grooveagentの「アウトラインの行方」が受賞。

家族の変化に応じた暮らしを実現するために、可変性のある住宅を設計。柱材で仕切るアウトラインを設けることで住み替えることなく、将来的に個室やワークスペースなど、家族のライフスタイルに合わせて間取りを自由に変えることができる点が評価された。

1500万円以上部門の最優秀賞は株式会社モリタの「戻す家」が受賞。

雪深い新潟県長岡市の、外部が激しく劣化してしまった築125年の古民家をリノベーションしたプロジェクトだ。土壁の土に、床に敷かれた古材、建物を支える立派な柱と梁を貴重な財産と捉え、それぞれを丁寧に保存、補修し丁寧に改修。耐震、断熱性能を補強することで、安心と快適性を備えた住宅となった。

無差別級部門の最優秀賞は株式会社拓匠開発の「『記憶』を刻み、『記録』を更新する『the RECORDS』」が受賞。

元は公園に隣接している、RC構造のビジネスホテル。改修するには相当な費用がかかるため、一度取り壊し、新築ビルを建設するのが一般的だが、同社は構造躯体を活かしながら再構築し新たな目的を帯びた施設へと再生させた。駐車場やテラスを客席へ、公園側に大きな窓を設けることで、公園との動線の連携、テラスと公園の心理的・視覚的繋がりを実現している。