岡山県の漁業者「邦美丸」が、水産資源保護および漁業関係者の働き方の見直しを目指し「受注漁」を本格的に開始
岡山県玉野市の漁業者「邦美丸」が、未来の水産資源を保全し、漁業者の働き方改革と所得向上を目指すために「受注漁」を本格的に開始した。受注漁とは、オンラインストアやInstagramを通じて事前に顧客から注文が入った魚だけを獲る新たなシステムで、余った魚は海にリリースすることで水産資源を保護する。
現状の漁業では、漁業者の数は年々減少し、そのうちの65歳以上の漁業者が4割を占める状況で、後継者不足の問題が浮上している。また、水揚げ量による取引価格の変動、6次産業化による魚の乱獲、水産資源の枯渇、漁業者の収入の不安定化、長時間の労働環境、燃料や資材の高騰といった問題が生じている。
邦美丸は、2022年4月から9月までの期間受注漁を試験的に実施し、その結果を受けて2023年4月から本格的に開始した。受注漁の導入により、操業時間の短縮、売上の倍増と収入の安定化、魚の獲りすぎを防ぎ、燃料消費量や漁具の消耗を抑えられるなどの効果が見られた。
今後、受注漁が後継者不足や新規漁業就業者の問題解決に寄与し、漁師を持続可能な職業にすることを強く願っているそうだ。
そんな邦美丸はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」でプロジェクトを実行中。クラウドファンディングを通じて、受注漁という新たな働き方を多くの漁師さんや人々に知ってもらいたいと考えている。
瀬戸内海の限られた資源を後世に!今までにない邦美丸の『受注漁』を岡山から全国に! – CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
なおクラウドファンディングの支援者には鮮魚ボックスなどが届けられる。
受注漁の事前注文は主にInstagram、ポケットマルシェから受けつけている。
邦美丸(@kunimimaru) • Instagram写真と動画
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