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海洋プラスチックゴミの資源化に取り組むamu株式会社がベンチャーキャピタルANOBAKAを引受先に資金調達

宮城県気仙沼市を拠点に海洋プラスチックゴミの資源化に取り組むamu株式会社が、ベンチャーキャピタルである株式会社ANOBAKAを引受先とする資金調達を実施したことを発表した。

現在、年間約800万トンのプラスチックゴミが海洋に流出しており、その約40%が漁具だ。この流出漁具は、海洋生物に絡まり、命を奪ってしまう「ゴーストネット」を引き起こすなど大きな社会課題となっている。また、使用済みの漁具は、「産業廃棄物」として漁業者が費用を負担し、大半が焼却や埋め立て処理する必要がある。

そこでamuが取り組んでいるのが廃漁網の再資源化だ。漁業者から漁具を回収し、再資源化することで、廃棄時の経済的な負担を軽減するとともに、海に流出するゴミを減らすことができる。同社はまずはナイロン漁網の再資源化を進めていくそうだ。

サイバーエージェントから独立し、amuを創業した加藤氏は、塩分が含まれる漁具をリサイクルできる技術がなく、100%漁業者負担で産業廃棄物として処理せざるをえない現状を「システムエラー」と表現しており、このシステムエラーこそが同社の事業の可能性だと述べている。

再生海洋プラスチック市場は世界市場で年次8.6%成長、2030年には3兆6,000億円の市場規模になると予測されており、今回調達した資金は、全国の漁港からの漁網の回収費や、今年度中にテストマーケティングを目的とした商品の開発費に使用される。

amu

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