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バーミキュラ、顧客の持っている自社製品を溶かして新たな製品に作りかえる「リクラフトプログラム」を提供

愛知ドビー株式会社が展開する鋳物ホーロー鍋ブランド「バーミキュラ」が、2023年9月26日(火)より「リクラフトプログラム」を新たに開始する。このプログラムは、顧客が持っている製品をバーミキュラが預かり、もう一度鉄に溶かし直すことで、サイズを変更したり、従来製品を新たに発売した「オーブンポット2」へ生まれ変わらせたりすることができるものだ。

リクラフトプログラムの具体的な内容としては、顧客から預かった製品を検査後、ホーローコーティングを完全に剥離。裁断して再溶解した後、鋳造し直し、改めてホーロー加工をするというものだ。生まれ変わった製品が手元に届くまではおおよそ2週間で、費用の目安は定価の約8割程度。

バーミキュラの製品の主原料である鉄はリサイクル効率の良い原料だが、他の鉄鋼製品へのリサイクルでは不純物を除去する精錬工程が必要となり、リサイクルが困難な希少金属は廃棄されてしまう。それと比較すると、同プログラムの手法は貴重な原料を100%再利用する、環境負荷が極めて少ないリサイクル方法になっている。

リクラフトプログラムは、昨今の資材価格の高騰に伴い取り組んだ「製品の品質を絶対に落とさずに、コストダウンを行う工程改善」をきっかけに生まれたそうだ。

バーミキュラの主原料である銑鉄の価格は1.5倍にまで高騰。貴重な資材である「戻り材」のリサイクル率を高めて、大きく高騰した鉄材料の使用量を削減することが求められ、構成する成分を一から見直すことで、戻り材をすべて再利用する仕組みが確立された。また、それにより顧客が長年愛用していたバーミキュラ製品を再び鉄に溶かして、新しい製品にバージョンアップすることができるようになった。

本プログラムを利用することで、バーミキュラ製品の顧客は、ライフスタイルや家族構成の変化に応じたサイズ変更や、新製品が出た際には新規に購入しなくとも入手することが可能になる。新しいものを買う度に、古いものを廃棄するという生活様式を抜け出すひとつの手段となるだろう。

リクラフトプログラムは、バーミキュラ公式オンラインショップおよび東京、愛知のフラッグシップショップ2店舗にて2023年9月26日(火)10時よりサービスの受付を開始する。

リクラフトプログラム | Vermicular(バーミキュラ)公式サイト


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