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無印良品が「日本の木でできた家具」シリーズを拡大。使用する国産材の産地指定ができるように

無印良品を展開する株式会社良品計画は、2016年に株式会社内田洋行と共同開発し販売した「日本の木でできた家具」シリーズを拡大し、2023年10月2日(月)から受注を開始した。

「日本の木でできた家具」の最も特徴的なところは、使用する国産材の産地が指定できる点だ。国産材の利活用減少から生じる社会課題を解決することで、森林資源の循環を目指すこのプロジェクトならではの試みだろう。

商品に目を向けると、同シリーズではこれまでデスクの天板やシェルフの棚板部分において、丸太の中心から板や柱を取る際に出る辺材を利用した「中空パネル」を提供していた。今回そこに、目や手に触れない二、三層目に節あり材や傷がある材を使用した「三層パネル」、穂先や間伐材などの小径木を使用した「台形集成材」の2種類が追加され、より幅広い木材を活用できるようになっている。

さらに、これらのパネルと組み合わせるワークデスク、テーブル、ユニットシェルフ、ベンチのスチールパーツを再設計。サイズのラインナップが増え、オフィス空間を中心に、幅広い用途に対応可能だ。主要な商品の価格はワークテーブルが¥135,000~、ワークデスクが¥82,000~、シェルフが¥78,000~となっている。

無印良品と内田洋行は、今回の商品ラインナップ拡充にあわせて、国内森林の資源循環、活性化を目指した啓発活動を実施。林業を営む人々の思いや生活の様子をまとめた冊子「山がいきる」および、木材に使われる樹木の特性や木製品の取り扱いに関するガイドライン「木準」を発行し、両社のショールームや店舗に設置する他、ウェブサイトでPDFファイルをダウンロード可能となっている。

日本の木でできた家具 – 無印良品の空間設計 | 無印良品

コンセプトブック「山がいきる」(PDF)

木材利用ガイドブック「木準」(PDF)


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