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買い手がつかない「市流れ」の木材を使い、独自の買取制度を提供する北海道発の家具ブランド「BEFORE VINTAGE FURNITURE」

2023年に誕生した北海道発の家具ブランド「BEFORE VINTAGE FURNITURE」。立ち上げた翌年には国際的な家具見本市であるミラノサローネに出展するなど今後の活躍が期待されている。

同ブランドが作られるのは、北海道北東部に位置するオホーツクエリアの北見市だ。冬にはマイナス20度まで下がることも珍しくなく、夏も30度以上の暑さを記録する厳しい自然環境に包まれている。

かつてこの地域に暮らしていた先住民は、シャケの皮で靴を作り、鹿の角を削って釣り針を作るなど、自然から享受した素材に価値を見出し、最大限活かす道具を生み出すことで生活を豊かにしていた。
そういった創意工夫に敬意を払い、BEFORE VINTAGE FURNITUREの家具は自然を活かしたモノづくりがなされている。

まず、「市流れ」の木材を使用して作られていることが大きな特徴の一つだ。「市流れ」とは、木材市場で買い手がつかなかったもの。これらは質に問題がなく、高品質なものでも、やむなく細かく砕かれてチップになったり、燃料として燃やされたりしていた。

BEFORE VINTAGE FURNITUREは、そうした本来価値のある素材を独自ルートで仕入れ、高品質な家具を製作。「長く使えるものとずっと暮らすことが、最も環境にやさしい」という考えのもと、高い耐久性と多様な生活に馴染む普遍的なデザインを追求している。

また、同じモデルであっても、使用する木材の性質上一つとして同じものが存在しないため、唯一無二の証としてナンバリングが施される。各ナンバーには、「年式」「家具の種類」「デザイン」「サイズ」「樹種」「販売時の価格」「購入者」「修理履歴」などの情報が記録されている。

そして、このナンバーを活用し、独自の買取制度も提供される。これは、将来、不要となった場合にはBEFORE VINTAGE FURNITUREに買取を依頼することができるものだ。希少性や製造からの経過年数などを加味した結果、購入時の金額よりも高い買取金額が提示される可能性があるのだ。

同ブランドはこういった取り組みを通じ、「ヴィンテージへと変化する楽しみ」の提供も目指している。

BEFORE VINTAGE FURNITURE | まだヴィンテージじゃないものを。

https://www.instagram.com/before_vintage_furniture


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