廃棄カーテンを再生へ、日本初の「循環型カーテンサービス」が2024年12月にスタート
KEYUCAを運営する河淳株式会社が、日本初の「循環型カーテンサービス」を発表した。2024年12月より、同サービスが開始される。この取り組みでは、廃棄されるカーテンや製作時に生じる布の端切れを再利用し、新たなカーテンを製造する。特に、環境意識が高まるホテル業界やデベロッパーに向けて、新しい選択肢を提供することを目指している。
河淳株式会社の循環型カーテンサービスでは、使用済みカーテンを回収し、再生糸を使って新しいカーテンを製造することで、廃棄を削減し環境負荷を軽減する。同社によれば、1年間のカーテン生産で排出されるCO2量は、車で地球5.7周分以上に相当する。これを削減するための具体策として、カーテンリサイクルの循環型システムを導入した。再生カーテンには独特の質感が残り、新しい商品でありながら再生品としての風合いが感じられる仕様だ。
再生カーテンは、研究開発の結果、従来のカーテンと変わらない遮光性、耐久性、防炎性を備えた機能性を持つように設計されている。これまでは、再生素材では耐久性が不足し、カーテンとしての商品化が難しかったが、同社は長年の研究開発の末、遮光性、耐久性、防炎性といった基本機能を維持することに成功した。
同社は、まずホテル業界にこのサービスを導入することを目指している。全国のホテルを対象に、従業員や利用者がサステナブルな商品に触れられる機会を提供し、環境意識の向上を図る考えだ。また、回収・再生しやすいポリエステルを使用したエコマーク認証カーテンを提供することで、循環型システムの浸透を加速させることが期待されている。