コクヨ、循環型社会の実現へ。長期使用と環境配慮を兼ね備えたオフィス家具
コクヨは、資源循環型社会の実現に向けた取り組みをさらに推進するため、サステナブル素材を活用したオフィス家具の開発を強化している。この一環として、オリジナル張り地「カミカラ」の導入と、使用済みクリヤーホルダーを再資源化するサービス「Loopla(ループラ)」の本格展開を2024年12月から開始する。
また、同時に新作のコンパクトオフィスチェア「picora livina(ピコラリビナ)」の発売と、タスクチェア「FABRE(ファブレ)」およびラウンジチェア「COODE(コーデ)」のリニューアルも発表した。
同社は、資源循環型社会の実現に向けた取り組み「SUTENAI CIRCLE(ステナイサークル)」を実施。文房具や家具の製造過程で発生する端材や、使用後に廃棄される素材を新たな製品に活用することで、資源の循環を目指す。
今回、新たに展開する「カミカラ」や「Loopla」もこの取り組みの一環として誕生した。
「カミカラ」は、コクヨのノート製造工程で発生する端材を活用し、紙糸20%、ポリエステル80%で作られたオリジナルの張り地。吸放湿性や抗菌性、さらっとした肌触りなどの機能性を備えながら、オフィス家具に求められる耐久性と物性を実現している。また、和紙のようなかすれやムラ感を持つ高級感のある風合いが特長だ。
「Loopla」は、使用済みクリヤーホルダーを回収し、再生原料として生まれ変わらせるリサイクルサービス。同社が運営するオフィス用品通販サイト「カウネット」のリサイクルサービスとして展開され、ユーザーは簡単な登録でリサイクル活動に参加できる。
さらに、同社はサステナブルなオフィスチェアー「picora livina」を12月中旬より発売予定。同製品は、コンパクト設計ながら快適な座り心地と姿勢保持を追求したオフィスチェアだ。
体重に応じてロッキングの強さを自動調整する「オートアジャストロッキング」、前傾姿勢をサポートする「前傾チルト」、骨盤を支える「ポスチャーサポートシート」などの機能を備え、長時間の使用にも対応する設計となっている。
さらに、背もたれや座面クッションは工具不要で交換可能であり、長期使用を前提にしたデザインが特徴的だ。脚部には廃棄漁網を再利用した再生樹脂「REAMIDEⓇ」、座面芯材には「Looplaペレット」を採用し、環境への配慮も徹底されている。
合わせて「FABRE」と「COODE」のリニューアルも発表。「FABRE」と「COODE」には、再生ポリエステル100%のエコ張り地を標準採用し、さらに「カミカラ」張り地も選択可能となった。カラーバリエーションは柔らかな色調に刷新され、幅広い空間に調和するデザインへ進化。
「FABRE」では、座面フレームやサークル肘に廃棄漁網を再利用した「REAMIDEⓇ」を使用し、再生樹脂100%のナイロンキャスターを新たにラインアップ。「COODE」では背もたれに「Looplaペレット」を採用し、トレンドに合わせたバイカラーデザインで空間のアクセントとしても活用できる。
コクヨはこれからも「SUTENAI CIRCLE」の取り組みを推進し、資源循環型社会の実現を目指して、環境配慮と長期使用を両立する製品開発を続けていく。