自然界の循環を暮らしに、「ギフトコンポスト™」が紡ぐ新たな価値
東京生花株式会社が運営する観葉植物専門店「REN」は、2024年11月20日(水)、サステナブルプロダクト「ギフトコンポスト™」を発売した。「自然な贈与」をコンセプトに掲げたこの新商品は、土壌改良材としての実用性を備えるだけでなく、自然環境の再生や循環型社会の実現を目指している。
「ギフトコンポスト™」は、同社が展開する業界初の観葉植物ケアサービス「プランツケア®」の一環である「植物のグリーフケア」から生まれた。枯れた植物を丁寧に土へと再生し、その土を100%植物有機堆肥としてブレンドしたものだ。
「植物のグリーフケア」は、様々な事情で枯れてしまった植物を弔い、再び自然へと循環させるサービスだ。これにより、自然界からの贈与とも言える枯れ木や落ち葉が堆肥として次世代の土壌を豊かにする。「ギフトコンポスト™」という名は、この自然界の循環プロセスに敬意を表したものである。
主原料には、都市緑地や公園などから回収された枯れ枝や落ち葉、剪定枝、刈り草が使用されており、2年以上の発酵熟成期間を経て品質を高めている。
本製品は、土7割に対して3割程度の配合を推奨し、土壌の物理性の改善や微生物の活性化といった効果を持つ。さらに、有機農法にも対応可能な品質であり、有機JAS資材として認定されている。庭木や花苗、野菜、観葉植物など、幅広い植物の栽培に利用可能である点も特徴だ。価格は10Lで2,640円(税込2,904円)。
売上の10%が環境保護団体に寄付される仕組みもあり、購入者は「ギフトコンポスト™」を通じて自然環境への貢献も果たせる。
同社は1919年の創業以来、植物の販売だけにとどまらず、持続可能性を意識したケアサービスやリサイクル活動を展開してきた。2011年には植物専門店として初のグッドデザイン賞を受賞し、業界初のサービス「プランツケア®」や「リボーンプランツ®」によって、植物の二次流通や再生にも取り組んでいる。
今回発売された「ギフトコンポスト™」は、こうした活動の延長線上に位置し、自然環境の保全と利用者への利益を両立させた商品だ。同サービスを活用することで、庭や畑、家庭菜園の土壌が豊かになり、さらにその売上が自然環境保護へとつながる。まさに自然な贈与の循環を体現するプロダクトと言える。