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無印良品の資源循環拠点が奈良に誕生、世界最大の店舗でリペア・リユースを体験

無印良品を展開する株式会社良品計画は、2025年3月1日(土)、奈良県橿原市に世界最大の売場面積を誇る「無印良品 イオンモール橿原」をオープンした。この新店舗は「自然・循環・文化」をテーマに掲げ、地域の人々の集いの場としての役割を果たすことを目指している。

店内は、衣・食・住に関する無印良品の全商品を、実際の暮らしをイメージしながら体験できるようゾーニングされている。色違いや型違い、サイズ違いの大型商品も、本体からパーツまで一覧で確認できるため、カタログのように商品選びを楽しめる。

特に注目すべき取り組みとして、「ReMUJI」と無印良品初のブックカフェが挙げられる。

同店は、無印良品の資源循環を推進する拠点として「ReMUJI」プログラムを展開する。これは、資源回収、リユース品販売、わけあり品販売、古家具販売、古本販売の5つの活動を通じて、持続可能な消費を提案するものだ。

衣料品の回収は従来から行われていたが、新たに家具や生活雑貨、服飾雑貨の回収も開始。回収した衣料品は、洗浄や染め直し、つなぎ合わせを施して再販売される。また、倉庫や工場で発生した傷や汚れのある商品を「わけあり品」として適正価格で提供。

国内外で使われていた家具や道具も、クリーニングやリペアを施して販売する。さらに、約2万冊の古本を店内で販売。思いがけない一冊との出会いを提供する。これらの活動は、店内のリペア工房で専任スタッフがメンテナンスを行うことで実現している。誰かの暮らしで役目を終えたものが、次の誰かの暮らしへとつながる取り組みだ。

同店には、日本出版販売株式会社が運営する「橿原書店」と「Café&Meal MUJI」を融合させた無印良品初のブックカフェも設置される。約10万冊の書籍が並び、購入前の本をゆっくり試し読みできる環境が整っている。

ブックカフェでは、奈良県ゆかりの著名人が選ぶ「未来に贈りたい本100冊」や、地域の歴史や文化を可視化する「まちの本棚」など、地域と本をつなぐ企画を展開。カフェでは奈良県産の食材を使用したメニューを提供し、読書と食を楽しむ場として機能する。

また、店内中央には天窓から自然光が差し込む「Open MUJI」を設置。地域の木材を活用した温かみのある空間には、約1万冊の絵本や児童書が並び、子どもから大人まで自由に楽しめる。

「つながる市」として、地元の農産物や特産品を生産者が直接販売するイベントも開催する予定だ。蚤の市なども企画し、地域と人をつなぐ交流の場としての役割を果たしていく。

無印良品 イオンモール橿原店は、単なる小売店舗ではなく、地域の文化や暮らしを支える場として誕生した。持続可能な消費を提案しながら、人と人、人とモノの新たなつながりを生み出すこの店舗は、これからの時代に求められる循環型社会の象徴ともいえるだろう。

無印良品 イオンモール橿原

住所:奈良県橿原市新堂町189番-1外イオンモール橿原ウエスト・ビレッジ
営業時間:10:00~20:00(本と喫茶エリアは8:00~20:00)
オープン日:2025年3月1日

無印良品 イオンモール橿原特設サイト

無印良品 イオンモール橿原公式Instagram


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