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生ごみを捨てずに資源へ変える、回収型コンポスト「ecotas compost」

食品廃棄物の削減と資源の再活用が求められる中、家庭から出る生ごみの処理は、持続可能な社会を目指すうえで取り組むべきテーマだ。生ごみの堆肥化は、廃棄物を減らす有効な手段であるものの、都市部においては設置スペースや手間の面で課題が残されていた。

こうした状況を踏まえ、ユーザーの負担を軽減しつつ資源循環を促す新たな手段として、「ecotas compost(エコタスコンポスト)」が誕生した。同サービスは家庭から排出される生ごみを手軽に処理し、使用後は回収して再資源化する回収型のバッグコンポストだ。現在は、2025年6月の正式リリースに向けて、都内23区に住む方を対象に事前登録を受け付けている。

農林水産省によると日本国内では年間約600万トンもの食品廃棄物が発生しており、そのうち家庭から出る生ごみは大きな割合を占めている。こうした背景から、廃棄・焼却にかかるコストや環境負荷の軽減が差し迫った課題だ。

一方で、従来の家庭用コンポストは、広い設置スペースを必要とし、悪臭や虫の発生リスク、日々の管理の難しさなどの理由から、特に都市部では積極的な導入が進みにくい状況が続いていた。

近年、持続可能な社会の実現を目指すSDGsやサーキュラーエコノミーへの関心が高まる中、より多くの人々が無理なく参加できる資源循環の手段として、都市生活に適した新しいコンポストシステムの必要性が指摘されている。

そこで、環境配慮型の消費行動を促進する脱炭素・エシカル支援サービスを提供するグリービズ株式会社は、「ecotas compost(エコタスコンポスト)」を開発した。

本サービスは、分解と再資源化のプロセスを組み合わせた、循環型の新しいコンポストサービスだ。

同サービスは、都市部の住宅でも導入しやすい家庭用コンポストとして設計されている。専用バッグに生ごみを投入し、軽くかき混ぜるだけで、微生物による分解・発酵が始まる仕組みだ。

バッグ本体は、通気性を保ちつつ悪臭を抑制する構造で、初めて利用する人でも扱いやすいよう工夫されている。さらに、省スペース性やデザイン性にも配慮されており、住環境を問わず使いやすい仕様となっている。

また、従来のコンポストでは、生ごみを投入し続けることで堆肥が増え、活用方法に悩む声が寄せられていた。同サービスでは、使用済みのバッグを同社が回収し、提携農家と連携して堆肥化・再資源化する。そしてユーザーは、新しい基材を使って継続的に生ごみを投入することができる。

同サービスは、2025年6月の正式リリースを目指して、量産体制および回収オペレーションの構築が進められている。加えて、回収された堆肥を多様な方法で活用するため、提携先事業者の募集も行っている。

同サービスは、都市部における生ごみ処理の課題に対して、使用者の負担を最小限に抑えながら資源循環を実現する具体的な解決策といえる。家庭内での処理を手軽に行える設計に加え、使用済みバッグを回収・再資源化する仕組みによって、誰もが無理なく持続可能なライフスタイルを続けられるよう工夫されている。

さらに、都市生活と循環型社会の両立を目指すうえで、日常に資源循環を取り入れるための身近で現実的な選択肢でもある。持続可能な暮らしを志す多くの人々にとって、有効なソリューションとなるだろう。

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