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職人の手仕事で一点物が蘇る。土屋鞄のリユースポップアップが全国3店舗で開催

ランドセルづくりを原点に持ち、2025年で創業60周年を迎える土屋鞄製造所が、自社製品のリユース品を販売する期間限定ポップアップストアを開催する。修理・メンテナンスを施した一点物の革鞄や小物が、東京・自由が丘店、西新井本店、京都店の3店舗で順次登場する。

今回の販売に並ぶのは、同社がこれまでに販売した鞄や革小物のうち、顧客から引き取った使用済み品を、リユース専門の職人が再生させた製品だ。革のクリーニングや補色、パーツ交換、糸の縫い直し、内装の張り替えなど、状態に応じて丁寧な修理が施され店頭に並ぶ。販売価格は定価の4割から7.5割程度に設定されており、再生品ながらも手厚いアフターサポート(返品保証・修理対応)が提供される。尚、修理サービスは有料での対応となる。

販売期間は各店舗で2〜3週間を予定し、自由が丘店では第1回目として4月29日(火)から5月19日(月)まで開催される。第2回目は、西新井本店で、8月1日(金)から8月17日(日)に、第3回目は10月8日(水)から10月27日(月)まで再び自由が丘店、そして第4回目は2026月1月13日(火)から1月25日(日)に京都店で開催される予定だ。約750点の製品が用意されており、完売次第終了となる。

さらに、ポップアップ開催期間中は、修理スタッフや職人と直接対話できる「アフターサポートカウンター」も併設される。持ち手の長さ変更や名入れといったパーソナライズ相談を受け付け、製品とのより長い付き合い方をサポートする。西新井本店では8月2日(土)、8月3日(日)に、自由が丘店では10月11日(土)、10月12日(日)、京都店では2026年1月17日(土)、1月18日(日)に実施予定で、参加は無料、予約も不要となっている。

土屋鞄では2021年よりリユース事業を本格化させ、「CRAFTCRAFTS(クラフトクラフツ)」というプロジェクト名のもと、ケア・リペア・リメイク・リユースの4つの柱で製品の長寿命化を目指してきた。こうした取り組みは、使い捨てではない革製品との向き合い方を社会に提案するものであり、これまでに蓄積してきた修理技術と製品への知見が活かされている。

また、リユース製品の販売だけでなく、顧客からの製品引き取りも年2回実施されている。2025年は6月と10月に回収キャンペーンが実施され、対象製品は土屋鞄の大人向け鞄と革小物に限定される。回収に協力した顧客には、新たな製品購入時に使用できる10%割引クーポンが発行される。

「気に入ったものが、リユース品でもいいじゃない」というメッセージを掲げ、サステナブルなものづくりに挑戦し続ける土屋鞄。創業60周年を迎える節目の年に、「時を超えて愛される価値」をより深める取り組みとして注目される。

TSUCHIYA KABAN

CRAFTCRAFTS

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