URLをコピーしました。

約4,000粒の真珠に命を吹き込む、廃材アーティスト加治聖哉のアップサイクルアート

株式会社WSPは、再利用の価値を見いだす「Love Our Nature(ラブ・アウア・ネイチャー)自然を愛そう!ありのままを愛そう!キャンペーン」第四弾として、廃材アーティスト加治聖哉氏とのコラボレーション作品を2025年4月22日(火)よりenwsp銀座本店で公開した。

同作品は、木材の廃材で精巧に造形された猫のモチーフに、約4000粒の「ネイチャーパール」を丁寧に装飾したものだ。「ネイチャーパール」とは、ジュエリーとして流通する基準(形や色、傷の有無など)を満たさなかった真珠であり、これまでは主に化粧品原料などに活用されてきた。

しなやかな筋肉の動きや繊細な毛並みの表現は、加治氏ならではの技巧によるものであり、廃材に込められた時間や人の記憶と、真珠の自然な不均整美が見事に融合している。

加治氏はこの作品について「初めての挑戦だったので、理想とするものを本当に作れるのか、わかりませんでした。猫というモチーフが決まり、木で制作した素体に真珠を貼り始めた時もまだドキドキしていましたが、顔や手足が埋まった段階で仕上がりの良さを確信し、その結果、自分の想像をも超えるような作品が出来あがりました」と語る。

同社はこれまでも、「ネイチャーパール」を活用したアート作品の創出や、廃材を活用した什器の制作、真珠の副産物を生かした化粧品の開発など、環境への負荷を抑える取り組みを積極的に進めてきた。特にジュエリー業界において、素材の規格外は大量の廃棄を生む要因ともなるが、同社はその現実に正面から向き合い、「価値の再定義」という形で素材に新たな命を吹き込んでいる。

真珠は天然素材であり、完璧に真円で白いものだけがジュエリーとして流通するわけではない。その厳格な選別により、日本の真珠が高品質として世界的に評価されている一方で、規格外とされた真珠は化粧品原料などに転用されるにとどまっていた。WSPはこの「ネイチャーパール」に新たな可能性を見出し、アートと結びつけることでその個性と価値を引き出している。

今回の作品は今後、enwsp新宿店、大阪心斎橋店、京都四条店への巡回展示も予定されている。詳細な日程はWSPのSNSにて発表される見通しだ。

Love Our Natureプロジェクト


News新着記事