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再生紙が描くやさしい風景、「木漏れ日」デザインのピクニックラグ

昭和3年創業の紙再生メーカー・山陽製紙株式会社(大阪府泉南市)は、クリエイティブユニット bon.(瀧澤光、田村開)と共同で、再生紙を用いたレジャーシート「ピクニックラグ 木漏れ日」を開発した。不要になったコピー用紙などを再資源化した素材「PELP!(ペルプ)クラフト」を使用し、紙の出所を可視化できる独自のトレーサビリティ機能「KAMITORE(カミトレ)」も備えている。

本製品は、「木漏れ日」が持つ心理的ストレス軽減効果に着目したデザインが特徴。bon.の「日常に嬉しさと楽しさを」という姿勢と、山陽製紙のアップサイクルの取り組みが合致し、約2年にわたる共同開発を経て誕生した。

bon.は、プロダクトデザインやブランディングを手がけるユニットで、近年では「iF Design Award 2025」や「TOKYO MIDTOWN AWARD」などを受賞。紙素材を生かした製品企画を得意とし、本プロジェクトでもその提案力が生かされている。

この商品は当初、クラフト色の工業用再生紙「crep paper(クレプペーパー)」を用いていたが、木漏れ日らしいやわらかな印象を表現するため、白色に近く柔らかな風合いの「PELP!クラフト」に素材を変更。同素材は不要なコピー用紙を企業から回収・再資源化し、名刺や封筒などへと還元する同社独自の循環型サービスで、強度を高める工夫やラミネート加工により屋外使用にも適した素材となっている。

また、QRコードを読み取ることで原料となった古紙の排出元や、CO₂削減量などの環境貢献指数も確認できる「KAMITORE」機能を搭載。循環の可視化によって、ユーザーが背景を理解したうえで製品を選ぶ体験が可能となる。

本製品は、S(60×90cm)、M(90×135cm)、L(110×200cm)の3サイズ展開で、税込1,320円〜2,750円。山陽製紙のオンラインストア「Repepa(リペパ)」や大阪本社ギャラリー、2025年4月に東京都世田谷区にオープンした「みんな商店」でも販売・展示されている。

環境配慮、心理的快適性、情報開示の3要素を兼ね備えた「ピクニックラグ 木漏れ日」は、循環型社会における日用品の新たな可能性を提示している。

再生紙・アップサイクルのことなら|山陽製紙株式会社

Creative unit – bon.

ピクニックラグ 木漏れ日 – Repepa(リペパ) 紙と暮らす、エシカルストア

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