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アップサイクルで生まれ変わる「想いの紙」、JOGGOと手漉き紙の循環型メッセージカード

贈りものに、もうひとつの「想い」を添える。そんな新しい提案が、エシカルブランド「JOGGO(ジョッゴ)」と手漉き紙プロジェクト「めぐる、手漉紙。」の協業によって誕生した。

革製の財布やバッグを自由にカラーカスタマイズできるギフトブランド「JOGGO」が、広島県府中市の印刷会社・コトブキ印刷が展開する「めぐる、手漉紙。」とコラボレーションし、アップサイクルされた「手漉きのメッセージカード」の販売を開始した。「JOGGO」のオンラインストアでギフトアイテムを購入する際に、オプションとして165円(税込)で追加することができる。

このカードの原材料となるのは、「JOGGO」が製品をバングラデシュの工場から日本へ発送する際に使用していた緩衝材。本来ならば廃棄されるはずだった素材を、「めぐる、手漉紙。」が手漉きの紙へと再生させた。

作業を担うのは、就労継続支援B型事業所「紙好き交流センター ひかり」の利用者たちだ。使用するのは梱包資材とパック紙、水のみ。接着のための糊や薬品を一切使わず、紙の風合いと安全性を大切にしながら、一枚一枚丁寧に手作業で仕上げられている。

「JOGGO」のギフトは、自分らしい色でカスタマイズできる特性から、誰かを想う気持ちを込めて贈られることが多い。そこに、環境に優しく、誰かの手によって生まれ変わったカードが添えられることで、贈りものの価値はさらに深まる。メッセージの印字にも対応しており、贈る側のスタイルに合わせた選択が可能だ。

今回のコラボレーションには、両社の理念の共鳴があった。「JOGGO」は、「より良い地球を次世代へつなぐ」をビジョンに掲げ、素材や製造工程、雇用創出において持続可能な選択を重ねてきた。受注生産で在庫ロスを抑え、本革は食肉の副産物を活用し、国内外で社会的弱者に雇用を提供する体制を整えている。一方、コトブキ印刷もまた、印刷技術を活かしながら、廃材の活用や障がい者の雇用促進に取り組むなかで、「めぐる、手漉紙。」を立ち上げた。

有限会社コトブキ印刷の宗藤正典専務は「心のこもった商品を守るために使われ、その役目を終えた緩衝材をメッセージカードという心を伝える価値あるものに生まれ変わらせ、喜びの循環をつくる素敵な企画に「めぐる、手漉紙。」がご一緒できたことを喜ばしく思います。」と語る。

大量生産・大量消費の時代に抗うように、役目を終えた素材に再び命を吹き込むこのプロジェクトは、「捨てないこと」が価値になる社会の象徴でもある。ギフトとは、単なるモノではなく想いを渡す行為だ。だからこそ、その想いを受け止める紙にも、物語があっていい。

今後もこのようなコラボレーションが、贈りもののかたち、そして消費のあり方に新しい視点を与えてくれることだろう。

JOGGO
JOGGO(ジョッゴ)| 革製品 | カスタマイズ |ギフト Instagram
JOGGO Custom Gift

めぐる、手漉紙。
めぐる、手漉紙。 Instagram


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