空を飛んだパラグライダーがバッグに、韓国発アップサイクルブランド「OverLab」日本初上陸
使用済みのパラグライダーやテントが、洗練されたバッグや帽子に生まれ変わる。そんなアップサイクルを体現する韓国発ブランド「OverLab(オーバーラボ)」が、日本市場に登場。株式会社ビヨンクールは、同ブランドと日本総代理店契約を締結し、2025年4月より国内での販売を開始した。


「OverLab」は、廃棄される運命にあったレジャーギアに新たな命を吹き込み、ファッションとして再構築する循環型ブランドだ。パラグライダー、ヨットの帆、グランピングテント、ダイビングスーツなど、極限環境で使用される高機能素材が活用され、職人の手で一点一点丁寧に仕立てられている。

ブランドの代表作「Another High」シリーズでは、役目を終えたパラグライダーを分解・洗浄・再構築し、軽量かつ耐久性に優れたバッグや帽子などにアップサイクルしている。



パラグライダーに使われるナイロン66素材は、本来空を飛ぶための高強度な生地であり、その素材特性が、日常生活でも頼れるプロダクトへと活かされている。価格は、スタンダードサコッシュバッグが 4,730円(税込)、キャンプキャップ 6,380円(税込)、バックパック 12,100円(税込)、メッシュサコッシュバッグ 6,930円(税込)から。




素材の出どころもまた、「OverLab」の哲学を物語る。韓国の丹陽、済州島、用仁などで活動するパラグライダー愛好家たちから、使用済みの機材を回収。彼らの協力のもと、ただ使い終えたものではなく、想いの詰まった素材として再評価し、新たな形へと生まれ変わらせている。

アップサイクルは、単なる再利用ではない。「OverLab」が目指すのは、捨てるという選択肢の先にある「託す」という発想だ。過去に空を翔けた素材が、今度はユーザーの暮らしの一部として、新しい物語を紡ぐ。都市でも自然でも映えるカラフルで実用的なデザインは、見る者に循環型ファッションの可能性を感じさせる。



今回、日本で展開される製品は、「Another High」に加え、グランピングテント由来の「Another Mountain」シリーズも含む。撥水性と耐久性に優れたアイテムが揃い、バッグやウォレット、帽子、キャップなど、幅広いラインナップを取り揃えている。「Another Mountain」シリーズの価格は、パウンドポーチが4,730円(税込)、デュアルウォレットが3,960円(税込)、マストートバッグ (S)9,900円(税込)から。
販売は、ビヨンクールが運営するセレクトショップ「CAViAR PRODUCTS」のほか、ANGERS ravissant神田スクエア店、サックスバー上小田井ワンダーシティ店、NATURAL LAUNDRYの自由が丘・吉祥寺・広島の各店舗にて行われる。


消費の先にある責任を見つめ直し、素材と向き合い、丁寧に生まれ変わらせる。「OverLab」のプロダクトは、ただのモノではなく、物語を宿した存在である。空を翔けた記憶を受け継ぐその一品は、モノを長く大切に使いたいと願うすべての人にとって、まさに理想的な選択肢となるだろう。