サステナブルなドレスブランドMIRROR MIRRORが実践するドレスと装花の再利用
ウェディングプロデュースを手がける株式会社テイクアンドギヴ・ニーズが展開するドレスショップMIRROR MIRRORは、インポートブランドとオリジナルブランドの両方を豊富に取り扱うドレスブランドだ。ファッションやトレンドに高い感度を持つ花嫁に特に選ばれている。
これまで、同ブランドでは繊細で良質な素材を使用したドレスを提供してきた。しかし、レンタル商品の品質を保つため、一定回数着用したドレスや一部が破損したドレスは廃棄され、環境配慮の面で課題を抱えていた。この課題を解決するため、2つのサステナブルドレスラインをスタートさせた。
「アップサイクルドレス」ラインでは、廃棄予定のドレスを手作業で解体し、状態の良いパーツを選別して新たなドレスに再構築。これにより、環境問題の解決に貢献するとともに、デザイナーの想いを受け継ぐ一点もののドレスへと生まれ変わらせることができる。
一方、「ボタニカル・ダイ」ラインでは、特殊な染色技術を活用してカラードレスを製作。これまで廃棄するしかなかった結婚式の装花を染料として再利用し、フラワーロスの削減を目指している。さらに、自然由来の染料を使用することで、汚水の排出を抑え、環境負荷の軽減にも貢献している。
このボタニカル・ダイドレスには、シルクやコットンなどの天然素材を90%以上使用し、特に相性の良いピンク、イエロー、グリーンの3色で展開。これらの色は、これまでの花嫁に特に人気の高いものだ。一着のドレスを染め上げるのに約50本の花を使用し、花の色素が光の反射によって繊細な揺らぎを生み出し、複雑で心地よい色合いを実現している。
同ブランドでは、会場装花や花嫁を彩ったドレスを再利用することで、幸せが巡るドレス作りを実践。今後も高品質な商品提供に加え、会場のリニューアルや商品開発、環境に配慮したサービスを通じて、持続可能な社会の実現を目指していく。