廃棄アクリルがジュエリーに、長岡プラスチックの再生技術と新たな挑戦
精密な樹脂加工を手がける長岡プラスチック株式会社は、2024年11月11日(月)に廃棄アクリルを活用して、ジュエリー(バングル)をはじめとするデザイン性の高い製品を発売した。
アクリル樹脂は、商品を陳列する什器や、インテリア、家具など、さまざまなシーンで活用されている。成型や組み立てが容易である一方、その役目を終えたもののほとんどは産業廃棄物として廃棄されてしまう。
これまでアクリル樹脂の再生活用は、品質とコストの両立が難しいとされていた。しかし近年化学的な処理によってプラスチックを原料や中間原料に転換し再利用する「ケミカルリサイクル」が注目されている。
同社は、これまで多くのアクリルディスプレイやモックアップなどを多数制作してきた。その中で培ってきた切断、切削、穴開け、接着、曲げ、溶接などの確かな技術を活かし、産業廃棄物として廃棄されるアクリル樹脂そのものを再加工し、製品化に取り組んだ。
廃棄アクリルを活用した製品は、樹脂素材ならではの特徴を活かし、機能と審美性を同時に実現している。デザインは、デッドストックのストーンやリサイクルシルバーなど地球上の既存資源を活用するジュエリーブランド 「Adlin Hue」 を手がけるデザイナー安部真理子氏と共同で開発した。
また、新たな取り組みとして、製品商品をNFT化し、世界最大級のNFTマーケットプレイス「OpenSea」にて販売する。30万人以上の月間ユーザー数と、8,000万点を超える取扱アイテムを超える取扱アイテムを誇る場で、ものづくりの新たな価値を発信していく。
長岡プラスチックは、持っている技術を使い、資源の循環と有効活用を通じて環境負荷の軽減を図り、持続可能なものづくりの実現を目指す。
長岡プラスチック株式会社 | 精密樹脂加工 / 切削・接着・切断・アクリルディスプレイ製作