サーキュラーエコノミーの確立へ。独自開発したケミカルリサイクル素材を使うアパレルブランド「BRING」機能性とデザイン性を兼ね、秋の新色登場。
現代社会において、環境への配慮がますます求められている。株式会社JEPLANは、独自のケミカルリサイクル技術「BRING Technology™」を開発し、不要になったポリエステル衣料を再利用することで、サーキュラーエコノミーの実現を目指す。同社のアパレルブランド「BRING™」の「WUNDERWEAR」シリーズは、環境保護に加えて、機能性とデザイン性を兼ね備えた点が特徴だ。
「大量に捨てられている服を循環させたい」という思いから設立されたJEPLANは、ファッション産業の過剰生産や過剰廃棄に問題意識を持っている。
特に、年間に生産される繊維の約6割を占めると言われているポリエステルは、速乾性や通気性、耐久性など優れた機能を持つ合成繊維であるが、その一方で環境への負荷が高いことが指摘されている。
近年、エシカルやサステナブルなモノづくりの考え方がファッション産業にも浸透してきており、ペットボトルをリサイクルして作られた再生ポリエステルを採用するブランドやメーカーも増えている。
しかし、その再生繊維を再度リサイクルする方法はこれまでほとんど確立されておらず、実際には一度しかリサイクルできないのが現状だ。
そこで同社は、使用できなくなった服を廃棄せずに再製品化し、再び市場に流通させるため「服から服をつくる®︎」技術、「BRING Technology™」を開発した。
この技術により、廃PET(ペットボトルやポリエステル繊維など)を分子レベルで分解し、不純物を除去することで石油由来の素材と同等の品質を持つ再生素材を作り出すことができるようになった。
この独自技術を活用することによって、「ボトルtoボトル(ペットボトル)」や「服から服をつくる(ポリエステル繊維)」といったリサイクルを実現し、限られた資源の有効活用とCO₂排出量の削減に寄与している。
この技術を使用して作られたのが、同社のアパレルブランド「BRING」である。ポリエステルの吸水速乾性を生かしたスポーツやアウトドアだけでなく、街での普段使いにも適したデザインが特徴である。
中でも「WUNDERWEAR」シリーズは、リサイクルしたポリエステルに高品質のウールを混紡し、保温性と抗菌機能を併せ持つ、BRINGを代表するシリーズである。
「WUNDERWEAR HOODIE」と「WUNDERWEAR CREWNECK」は、今期、昨年展開していた「Black」「Light Gray」「Turquoise」に加え、復刻カラーの「Pistachio」と新色の「Camel」を含む全5色がラインナップ。
これらは、登山やアウトドアシーンでのベースレイヤーやミドルレイヤーとして使用できるだけでなく、タウンユースとしても活躍するアイテムである。
JEPLANは、「社会全体が手を取り合い、あらゆるものを循環させる」未来の実現へ向け、サーキュラーエコノミーをさらに推進していく。