柳宗理と會田雄亮のデザインが蘇る。NIKKOが復刻アイテムを発売
日本の洋食器ブランド「NIKKO」は、116年の歴史を誇る老舗メーカーであり、高品質の洋食器を手掛けてきた。そんな同社が運営するジェネラルストア「LOST AND FOUND」は、2024年11月28日(木)、旗艦店の3周年を記念して、日本を代表するデザイナー・柳宗理と陶芸家・會田雄亮による特別な復刻アイテムを発表する。同日より、NIKKOの歩みを振り返る展示「NIKKOの歩みとこれから」も開催される。
この復刻プロジェクトでは、柳宗理の「KIKYOシリーズ」や、會田雄亮がデザインした「オーバルホワイトシリーズ」が、NIKKOの高品質なボーンチャイナで再現される。
柳宗理が1948年にデザインしたKIKYOシリーズは、柳にとっても珍しい絵付けが施された作品で、時代を超えた美しさと機能性を持つ。今回の復刻では、同社の高度な技術によりその繊細なデザインが忠実に再現され、ボーンチャイナ特有の白さが際立つ一品に仕上がっている。
一方、會田雄亮がデザインしたオーバルホワイトシリーズは、1960年代から1970年代のミッドセンチュリー期を象徴する作品だ。會田の作品は、日常生活に彩りを与えつつ、自然との調和を大切にしたアートとして高く評価されている。
展示「NIKKOの歩みとこれから」では、1908年創業のNIKKOの歩みを、貴重なアーカイブや年表を通じて辿る。同社が石川県の自社工場で培ってきた技術、特にプロユースに求められる耐久性と美しさの両立を可能にした歴史を紹介する。また、職人が丹念に手がけるボーンチャイナの製作道具や技法も展示され、観覧者はその精緻な職人技を間近で感じることができる。さらに、ヴィンテージの「オールドニッコー」も特別販売され、時代を超えて愛されるデザインとその背景に触れられる貴重な機会が提供される。
同社は、単に美しい器を提供するだけでなく、サーキュラーエコノミーの実現を目指し、持続可能な製品作りにも力を注いでいる。ボーンチャイナの廃材を肥料「BONEARTH®」としてリサイクルし、資源の循環を実現することで、未来に価値ある器を残していく。同社の復刻プロジェクトは、過去のデザインを再現するだけでなく、未来へ繋ぐ「モノとの関係性」を形にした試みだ。
柳宗理のKIKYOシリーズは、75年という時を超えて再び現代の食卓に甦り、その背景には同社が長年培ってきた技術と、器との深い関わりがある。また、會田雄亮のオーバルホワイトシリーズは、ミッドセンチュリー期のデザインが現代の生活に溶け込み、新たな愛用品として受け継がれていく。これらの復刻アイテムは、単なる道具としての機能に留まらず、時代を超えた物語を人々に届ける存在だ。
展示「NIKKOの歩みとこれから」では、ヴィンテージ製品やバックスタンプの変遷を通じて、同社が人々の暮らしに寄り添いながら作り上げてきた歴史を紹介する。そこには、器が単なる消耗品ではなく、生活に根付いた文化そのものとして存在してきた証がある。
「LOST AND FOUND」では3周年を記念し、会員登録者を対象としたプレゼントキャンペーンや、旗艦店およびオンラインストアでの購入金額に応じたプレゼント特典を実施する予定だ。さらに、インスタライブや特別小冊子「白い器の話」など、展示会やイベントも豊富に用意されており、訪れる人々に多様な楽しみを提供する計画だ。
企画展示ーNIKKOの歩みとこれから
開催期間:2024年11月28日(木)~
開催場所:LOST AND FOUND TOKYO STORE・NIKKO SHOWROOM / STORE
LOST AND FOUND TOKYO STORE
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-15-12 1階
定休日:火曜日
営業時間:11:00〜19:00
▼「BONEARTH(ボナース)」の紹介記事はこちら
NIKKO、世界初の捨てられる食器から作られた肥料「BONEARTH(ボナース)」で育てたコシヒカリ「ボナース米」を発売