伝統技術とサステナブルの融合、修理しながら長く使える脱臭・除菌家電「満月」
サステナブルな家電ブランド「lino one(リノワン)」は、すべての部品を交換・アップグレード・修理でき、リサイクルも可能な設計が施された脱臭・除菌家電「満月」を発売した。本製品は2025年1月17日に先行受注を開始し、正式に販売がスタートした。

「lino one」は、車載・産業・医療・民生機器など幅広い業種に対応するワイヤーハーネスを専門とする宮園電子株式会社が展開する日本の家電ブランドである。同ブランドは、機能的かつ持続可能な脱臭・除菌家電を製作しており、使い捨ての消費者文化から脱却し、持続可能なシステムに変えていくというビジョンを掲げている。宮園電子は、製造業として「作る」だけでなく、顧客の課題を解決する「提案型」企業への発展を目指し、技術力を活かしたサステナブルな製品開発に取り組んでいる。

同ブランドが開発した脱臭・除菌機能を持つオゾン発生装置は、完全にモジュール化され、各部品を交換・アップグレード・修理できるように設計されている。また、交換後の部品も適切にリサイクルできる仕組みが整えられている。オゾンの除菌・脱臭効果は学術的にも認められており、医療機関や介護施設、宿泊施設などでも積極的に導入されている。


デザイン面では、新潟県加茂市で創業150年を超える老舗「大湊文吉商店」の職人が手掛ける組子細工を筐体に採用。釘を使わずに細い木片を組み合わせ、緻密な幾何学紋様を生み出している。「満月」は、日本の四季をイメージした意匠を施し、四方どこから見ても楽しめるデザインに仕上げた。

また、木材には高級木材として知られる「秋田杉」を使用しており、木目が細かく強度に優れ、狂いが少ない点が特長である。無機質になりがちな家電を、日本が誇る職人技と木のぬくもりで、上質な家具のような佇まいに仕上げている。


「満月」は、デザインと機能性を兼ね備え、環境負荷を軽減し持続可能な社会の形成に貢献する、環境配慮型の家電だ。また、日本独自の伝統技法を採用することにより、受け継がれてきた職人技を未来へとつなぎながら、資源の循環を促し、環境と共生する社会づくりにも寄与している。
さらに、同社は、一般社団法人Challenge Active Foundationの活動に賛同し、売上の一部を事業資金として寄付する。Challenge Active Foundationは、身体を動かすことが困難な人々に対して、健康増進の機会を提供し、活動的な生活を支援する団体である。
環境への配慮、伝統技術の継承、そして持続可能なライフスタイルの実現——「満月」は、これらの価値をひとつに結び、日々の暮らしに新たな選択肢をもたらす。使い捨てではなく、長く使い続けることのできる家電を通じて、同社はこれからも未来につながるものづくりを追求していく。