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役目を終えた旅館の浴衣に新たな命を、YAMATO Lab.発「宿つなぎ」プロジェクト

株式会社やまとが展開する<YAMATO Lab.>は、役目を終えた浴衣をリメイクし、新たなファッションアイテムへと生まれ変わらせるプロジェクト「宿つなぎ」を展開している。同プロジェクトのアイテムが、やまとオンラインストアおよび福岡県・兵庫県の温泉旅館にて取り扱いを開始した。また、これにあわせて特設ページも公開された。

「宿つなぎ」は、全国の温泉地や宿泊施設から不要となった浴衣を回収し、シャツやパンツ、つなぎ、きものドレスといったアイテムに再構築する取り組みだ。大正6年創業のきもの専門店「やまと」が運営する<YAMATO Lab.>によって手掛けられ、職人たちが一点ずつ丁寧に仕立てている。リメイクによって、浴衣の伝統的な素材や柄が生かされるだけでなく、それぞれが唯一無二の個性を持つアイテムとなる。

同プロジェクトの特徴の一つに、「背守り」と呼ばれる糸印がある。これは、子供の健康を祈る厄除けの意味を持ち、つくり手が想いを込めて一点一点縫い止めているものだ。単なるリメイクではなく、文化的な背景や職人の手仕事が詰まったアイテムとして、新たな価値を提供している。

販売は、やまとオンラインストアに加え、福岡県柳川市の「柳川藩主立花邸 御花」、兵庫県豊岡市の「三木屋」にて開始された。どちらも歴史と伝統を持つ宿泊施設であり、「宿つなぎ」のコンセプトに共鳴したことから取り扱いが実現した。温泉地で親しまれた浴衣が、新たな形で旅人のもとへと戻る循環が生まれている。

価格はシャツが35,200円(税込)、パンツが44,000円(税込)、つなぎが66,000円(税込)、きものドレスが55,000円(税込)。いずれも数量限定の一点ものとなっている。

「宿つなぎ」の詳細は、やまとが公開した特設ページで確認できる。伝統を受け継ぎながらも新たな価値を生み出すこの取り組みは、持続可能なファッションの在り方を考えるうえでも注目を集める。

宿つなぎ特設ページ


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