海洋廃棄物削減へ。サーキュラーエコノミーを高いリサイクル率で実現するamu株式会社、最新マテリアル公開
世界有数の漁港である宮城県気仙沼市に拠点を置くamu株式会社は、廃漁網から生まれたプラスチック素材ブランド「amuca®マテリアル」と、リサイクルした廃漁具を使用したセメントタイル「amuca®タイル」をリリースした。同社は2024年10月15日(火)〜10月17日(木)に開催される「FaW TOKYO 秋 サステナブルファッションEXPO」に出展し、各製品を展示する予定だ。
同社はこれまで、海洋プラスチック問題の大きな原因となっている漁業関連の廃棄物をリサイクルする取り組みを行ってきた。
特に、処理が困難とされていた廃漁網を漁業者から買い取り、分別と加工を経て100%リサイクルしたナイロン素材「amuca®」へと再生している。さらに、使用後のナイロン製品も回収し再利用することで、サーキュラーエコノミーを高いリサイクル率で実現している。
また、素材の品質や透明性を保証する「amuca®タグ」により、リサイクルされる漁具のトレーサビリティを提供。その背景にあるストーリーを伝えることにも注力している。
今回リリースされた「amuca®マテリアル」は、使い終えた漁網を100%リサイクルしたプラスチック素材だ。
これにより、同社は従来の「amuca®-NYLON6」に加え、「amuca®-PA(ナイロン)」、「amuca®-PP(ポリプロピレン)」、「amuca®-PE(ポリエチレン)」、「amuca®-PET(ポリエステル)」も取り扱うようになり、用途に応じた素材選定や複数の樹脂を組み合わせた製品開発が可能になった。
また、漁網を含む難処理プラスチックのブイ、ロープなどを分別せずに粉砕して材料の一部にしたセメントタイルの「amuca®タイル」も発表。漁具の色や形をそのまま活かし、唯一無二のユニークなデザインに仕上げた。
形のカスタマイズや、小ロット生産も可能で、什器、内装材などのインテリア、建材、インターロッキングなど、幅広い用途で使用可能だ。さらに、地産地消による地域シンボル的な施設への活用も期待されている。
「FaW TOKYO 秋 サステナブルファッションEXPO」では、宮城県気仙沼市で回収したマグロテグスを原料とするリサイクルナイロンを使用したサングラスフレームなど「amuca®マテリアル」の製品や、「amuca®タイル」が展示される。
※同アイテムのフレームは、植物由来のTRナイロンを40%使用しているため、リサイクルされた部分は全体の60%
出展概要
展示会名 : FaW TOKYO (ファッション ワールド 東京)秋 サステナブルファッションEXPO
日程 : 2024年10月15日(火)~10月17日(木)
時間:10:00~18:00(最終日のみ17:00終了)
会場 : 東京ビッグサイト 東ホール
住所:〒135-0063 東京都江東区有明3-11−1
小間番号 : A23-36
主催者 : RX Japan株式会社
▼ 「amuca(アムカ)」の紹介記事はこちら