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コクヨが取り組む人と自然が共生する社会の実現、サステナブルな木製家具ブランド「yuimori(ユイモリ)」

コクヨは、適正な森林管理を通じて森林資源を保全し、国産木材の活用を促進する「結の森プロジェクト」に取り組んでいる。このプロジェクトから誕生した木製家具ブランド「yuimori(ユイモリ)」は、国産木材を活用し、人と自然が共生する持続可能な社会の実現を目指す。

日本は国土の約7割が森林であり、その4割が人工林である。戦後の社会的・経済的なニーズに応えるため、日本の風土に適し、成長が早く木材として人気の高いスギやヒノキの造林が推進されてきた。しかし、適切な管理を怠ると人工林は荒廃しやすい。その一方で、外国産木材の輸入増加により国産木材の使用量が減少し、森林管理が停滞する悪循環が続いていた。

適正に管理するためには、木を選別して伐採し隙間を確保し、人工林の生物多様性を自然のバランスに近づける必要がある。同社は森林資源を活用して成長してきたという背景から、その資源が生まれる環境を守りたいという想いを持ち、2006年に高知県の大正町森林組合(現:四万十町森林組合)とともに「結の森プロジェクト」として森林保全活動をスタートした。

かつて農山村では、田植えなどで地域の人々が互いに助け合って共同作業を行う習慣があり、「結(ゆい)」と呼ばれていた。「結の森」という名称には、このプロジェクトが同社と地元の人々の助け合いによって実現されるという想いが込められている。

このプロジェクトの一環として、国産木材を活用した木製家具ブランド「yuimori」が2021年に発足。2022年には、第一弾となる「ym-01シリーズ」が発表された。同シリーズは、優れたデザイン性と環境配慮が評価され、『第6回エコプロアワード』優秀賞と『ウッドデザイン賞2023』を受賞した。

その後、2024年8月には第二弾となる「カフェチェアーシリーズ」、10月には第三弾の「ラウンジソファーシリーズ」が発売された。これらの製品は、自然を想起させる軽やかでオーガニックなデザインが特徴で、思わず触れたくなるような豊かな造形と、オフィスで長く安心して活用できる品質を兼ね備えている。また、使用後は素材ごとに分解できる設計を採用し、構造においてもサステナビリティに配慮している。

プロダクトデザインは、建築やプロダクトデザインを幅広く手掛ける芦沢啓治氏が担当。日本の素材、技術、デザインの力を結集させた家具が完成した。さらに、同社は「結の森」のパートナーである四万十町森林組合とともに、「yuimori」を通じて間伐材をはじめとした国産木材に高い付加価値を持たせた製品づくりを進め、「環境と経済の好循環」の実現を目指している。

コクヨ

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